心房細動アブレーションの合併症として、心臓の外に血液が漏れ出てしまい血圧が下がる心タンポナーデがあります。これは1%以下の確率で起こりますが、万が一の場合は迅速に血液を吸引するなどの処置を行います。左心房は食道と接しているため、食道に関連した合併症があります。食道温を測定する、胃薬を内服することで予防できます。おなかが張るなどの症状がでることがありますが、万が一症状がでても時間の経過とともに改善します。
また、カテーテルを右足の付け根から入れ、そこを止血するために青あざができますが1か月程度で自然に吸収されます。その他、1%以下のまれな合併症があります。
幕張不整脈クリニックでは、2021年545件のカテーテルアブレーション手術を行い、心タンポナーデ、脳梗塞などの大きな合併症は起こりませんでした。2022年も安全第一で行いたいと思います。