開業に至る背景

大学院卒業後、君津中央病院で治療に携わる中で、できるだけ多くの患者さんを治したいと考えたとき、アブレーションを行える医療機関は地域の基幹病院がほとんどであるため、患者さんにとっては不整脈が見つかっても受診へのハードルが高いのではないかと感じておりました。

例えば、いつでも利用できるコンビニに対して基幹病院は最寄駅から遠いところが多く、受診するのに紹介状が必要です。さらに待ち時間が長いことが多いです。また新患受付は午前中で終わってしまう事が多いことを加味すると不整脈が見つかっても受診へのハードルが高く、受診をためらう患者さんもいらっしゃいます。不整脈を放置した結果、脳梗塞を発症してしまう方も出てきてしまいます。そうした背景もあり、私は受診しやすく、世界トップクラスを目指したアブレーションを安心して受けられるクリニックを作りたいと思うようになりました。

当院はクリニックなので紹介状は必要ありません。アクセスを考慮して【JR幕張駅徒歩3分、京葉道路の武石インターから車で5分】の場所に開設する事にいたしました。

特色として、外来受付21時までの受付、WEB予約システムを導入いたしました。遠方にお住まいで受診が難しい方、セカンドオピニオンをご希望の方へも対応できるようオンライン診療も行っております。

経歴

2003年 山梨医科大学医学部医学科卒業
2003年 千葉大学医学部付属病院内科研修
2004年 多摩南部地域病院循環器科医員
2005年 松戸市立病院循環器科特別研修医
2006年 千葉県循環器病センター循環器科医員
2011年 千葉大学大学院
医学研究院循環病態医科学 大学院卒業
2011年 君津中央病院循環器内科 医長
2017年 君津中央病院循環器内科 部長

資格・所属学会

  • 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本内科学会 認定内科医

院長のアブレーション件数(出張先含む)

  • 2015年316件(出張53件)
  • 2016年400件(出張76件)
  • 2017年502件(出張91件)
  • 2018年523件(出張71件)

2015-2019年度 業績

  • 国内学会発表・・80(受賞4)
  • 海外学会発表・・12
  • 執筆・・3

各年度の業績はこちら

主な業績

  • 書籍...特集 カテーテルアブレーションの最新トピックス 科学評論社
  • 第79回日本循環器学会総会会長特別企画にて講演
  • 第63回日本不整脈心電学会学術大会にて
    鎮静ハンズオンセミナー開催
  • 城東アブレーションライブ研究会にて術者

1人でも多くの患者さんを救うために、私が大切にしてきたこと

Episode1

「90%」

この数字は、私の持続性心房細動アブレーションの成功率です。心房細動アブレーションとは、心房細動という不整脈を治療する手術であり、平均的な持続性心房細動アブレーションの成功率は約60%といわれております。それを90%まで上げることができたのは、多くの方が不整脈に悩み、苦しんでいらっしゃるという現実を変えたい、という強い想いがあってこそでした。これまで私が携わったアブレーションは3000例以上にのぼります。術前から術後まで一人一人の患者さんと丁寧に向き合い、治療精度をあげながら、負担の軽減にも努めてきました。一人でも多くの患者さんを救うために、私が大切にしてきたこと、そして貫いている信念について3つお話しをしたいと思います。一つ目の話は「努力をやめてはいけない」という事です。

「努力」への意識

院長イメージ

私が「努力」というものを初めて意識したのは、小学校高学年の時でした。ある日、私はとあるテレビにくぎ付けになります。それは大企業の社長のドキュメンタリー。入社当初から会社のあるべき姿を誰よりも深く考えたというその方は、20人抜きで社長へと上り詰めたのだそうです。「何よりすごいことは常に仕事のことを考え、努力し続けたことだ」偉業を成し遂げる人の在り方、努力の大切さに衝撃を受けた私は、大きくなったらこんな風に仕事がしたい、と思い描くようになりました。もしかしたら自分の人生も「努力」で大きく変わるかもしれない。そんなことを考え始めた小学校時代でした。

医師という道への努力

医師を志し始めたのも、小学校高学年の頃です。家族の知り合いだった医師の方が「人を助けることのできる、やりがいのある仕事」とおっしゃっていたのが印象的で、医師になりたいと思うようになりました。中学、高校は目標に向かって勉強に励み、無事医学部に合格。大学4年の時、私は初めて手術に入ります。それは、自分の父親の冠動脈バイパス手術。執刀医が何をしているのかまったくわからない・・・それが最初の感想でした。
「自分も父親を診れるようになりたい」そんな想いから私は、循環器内科に興味を持つようになります。

努力をやめてはいけない

研修医時代には、尊敬する人たちとの出会いがあり、多くを学びました。
知識を深める事の大切さ、貪欲に学ぶ姿勢、他の人のデータに頼らず自分で確かめることの重要性、でてきた結果が思うようなものでなくてもそのデータに真摯に向き合うことで新しい知見を見出すことに繋がること。結果的にその方々はそれぞれが目指していた立場になられました。彼らに共通していたのは、どんなに成果が出ても、決して努力を止めない姿勢です。人の命に携わる身として、決して「努力をやめてはいけない」これは私の強い信念です。

Episode2

圧倒的な成果は情熱なくして生まれない

院長イメージ

二つ目の話は、「圧倒的な成果は情熱なくして生まれない」という事です。2011年、私は君津中央病院に赴任します。当時、持続性心房細動アブレーション治療の成功率は、どの病院で行っても低く、身体的、心的ストレスも相当なものでした。患者さんは不安を抱え、術後も再発におびえているような状態だったのです。「困っている患者さんに寄り添い、一人でも多く、負担やリスクなく救いたい」

私は、成功率向上、患者さんの負担と悩みの軽減を目指し、様々な論文を読み漁り、アブレーション方法の改善に取り組みました。結果、持続性心房細動アブレーション成功率が90%にまで上がり、患者さんの負担も大幅に減らすことができました。
そして関東圏だけでなく、全国の患者さん、病院関係者から厚い信頼をいただき、私の携わるアブレーション年間件数は赴任当初の約16倍、500例以上まで大きく伸びたのです。

再発率の、より正確な評価

理想の不整脈診療のためには、今行っていることを常に振り返り、改善し続ける姿勢が何より大切です。
最初に行ったことは、再発率を厳しく評価することでした。

術後の経過確認に着目し、通常行われている24時間のホルター心電図ではなく、1週間の心電図検査を実施。その結果、予想以上に再発が多いことがわかりました。

好発部位を追加治療することで成功率向上

次に私はどのように治療すれば、再発率を減らせるか模索し始めました。
治療する部位に関しても様々な検討を行いました。通常は、1回目の治療として肺静脈隔離のみを行い、再発した場合、追加治療を行う施設が多いです。我々は、肺静脈隔離の他に、心房細動の好発部位である上大静脈、左心房後壁にも治療を行い、そこまで行っても治らないと判断した場合、さらに追加治療を行うようにいたしました。そうすることで1回の治療で高い成功率を達成するこができました。

全身麻酔により苦痛軽減・成功率向上

麻酔方法も試行錯誤する中で、私が最終的に行き着いた先が、「全身麻酔」です。心房細動アブレーションとは呼吸で動く心臓に1回4mm程度のやけどを正確につくっていく治療です。痛みや不安で呼吸が不安定になると、治療精度が落ちてしまいます。全身麻酔とは自発呼吸のない状態で、呼吸の深さはこちらでコントロールできるため、呼吸が乱れることはありません。

全身麻酔で手術を行うことで、患者さんの術中の苦痛を排除するだけでなく、治療精度、成功率を大幅に向上することできました。

術後の疼痛軽減

術後の疼痛軽減にも積極的に取り組んでおります。術後の外来で、アブレーションに関するアンケート調査を行ったところ、穿刺部(カテーテルを通す為、足の付け根の血管に管を入れた部位)の再出血、術後の安静時に起こる腰痛、尿道バルーンの違和感でお困りの方が多いことが分かりました。ある論文で穿刺部を縫うことで再出血が減り、安静時間を短くできるということを知り、導入したところ安静時間がこれまで約20時間だったのが、4時間まで短縮でき、再出血もほとんどなくなりました。しかし、その後のアンケート調査で4時間の安静でもつらいという意見がありました。そこで、術直後より鎮痛薬を定期的に点滴投与し、さらに鎮静薬も4時間点滴投与することで、術後の安静時間も眠っていただくことにいたしました。手術開始で全身麻酔導入し、起きたらベッド上で動ける状態になったことで腰痛の訴えもほとんどなくなりました。しかし、1日ベッドの上で過ごさなくてはならないため腰痛が出ないとは限りません。術後腰痛に対する鍼治療を行っております。翌朝、腰痛があれば希望者には無料で鍼治療を行います。

尿道バルーンの違和感も全身麻酔導入後に挿入することで挿入時の羞恥心、痛みをなくし、更に麻酔方法を変更することで、術直後に尿道バルーンを抜くことができるようになり、術後の尿道バルーンの違和感もなくすことができました。
「理想の不整脈診療」のためには、今やっていることを常に振り返り、必要であれば改善を図り続けることが大切だと思っております。「圧倒的な成果は、情熱なくして生まれない」のです。

Episode3

不整脈の悩み、不安。その100%排除を目指して

最後の話は「幕張不整脈クリニック」についてのことです。持続性心房細動アブレーション治療成功率「90%」これまでの成果は、なにより患者さんを思うぶれない気持ち、そして努力と圧倒的な情熱の賜であると自負しております。しかしながらその成果に甘んじる事なく「不整脈の悩み、不安。その100%排除を目指して」をモットーに私たちは「幕張不整脈クリニック」を開院しました。そして、様々な分野、視点で理想の医療を追求しています。

例えば、退院後の日常生活の不安を少しでも取り除き、快適な日常生活をお送りいただけるよう、入院中に心房細動に効果のあるツボ指圧指導、検脈指導など行うこともその一つです。
不整脈の悩みと不安を解消するために、あらゆる手段、試行錯誤、努力を続ける。私たちの追求心の表れなのです。

心電図ホームモニタリングの実施

幕張不整脈クリニックではある画期的な取り組みをスタートさせました。それは「心電図ホームモニタリング」です。術後の生活は、患者さんにとって不安なものですが、それはクリニック側も同じです。通院いただかなくても、術後の患者さんの心電図検査を自宅で行うことができれば、患者さんとクリニック側の不安を解消することができます。この画期的なシステムは小型の装置と携帯のアプリケーションで、心電図を自宅測定、クリニックへ報告いただける無料のサービスです。測定結果を当院で判読し、患者さんの状況が確認でき、さらには適切な対処法をお伝えすることで、例えば抗凝固薬をやめやすくなり、金銭的な負担・出血のリスクを軽減、アブレーション後の動悸に対する不安を大幅に減らせます。少しでも患者さんの不安・負担の軽減に繋がっていただければと思っております。

圧倒的な研究量、行動量、熱意で、努力をやめない医療へ

院長イメージ

様々な改善を行ってきましたが、それでもまだ、不整脈治療には未開拓な部分があります。
高い成功率に満足するだけでなく、いかに患者さんの負担が少なく、極力一回だけでアブレーションを終えられるか、これは私たちの永遠の課題でしょう。

「幕張不整脈クリニック」は、不整脈で悩む患者さんに、誠心誠意向き合う医療機関として、患者さん・地域・社会に貢献することをお約束します。JR幕張駅徒歩3分とアクセスもよく、働く方々も受診しやすいよう、外来も21時までの受付にいたしました。
圧倒的な研究量、行動量、熱意で、努力をやめない医療へ。不整脈の悩み、不安。その100%排除を目指し、スタッフ一丸となって、最善の医療をご提供できるよう努力してまいります。