不整脈・心房細動コラム

心房細動になって困ること

約70%の方は無症状で、直ちに命を奪う病気ではありませんが、いろいろな病気の原因になるため 何らかの治療をしたほうが良いと考えられています。心房細動が原因になる主な病気をあげてみましょう。

脳梗塞 ・・・ 血液がよどみやすくなるため、血栓ができやすくなり危険度が約5倍に増加します。

心不全 ・・・ 脈が不自然に速くなるため心臓が疲れてしまい、危険度が約4倍に増加します。

認知症 ・・・ 小さな血栓が頭に詰まるため約2倍の危険度になるといわれております。

動悸、失神・・ 動悸や意識消失の原因となることもあります。

 

(J Epidemiol. 2017; 27: 360-367)

(Stroke 1991;22:983-988 )

(Heart Rhythm. 2010;7:433-437)

ページ著者・監修者 院長 濵 義之

濵 義之

主な経歴

2003年山梨医科大学卒業。循環器科の中でも不整脈を専門とし、心房細動に対するアブレーション手術を得意とする。君津中央病院循環器内科の医長・部長などを経て2020年に幕張不整脈クリニック(千葉市花見川区)を開院。5000件程度のアブレーションに携わり、年間500件以上のアブレーション手術を行う。

資格

  • 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本内科学会 認定内科医