不整脈・心房細動コラム

カテーテルアブレーション手術に伴う痛みに関して

 痛みを伴う治療のため、幕張不整脈クリニックでは全身麻酔で行っております。全身麻酔で行うことで呼吸が安定し、アブレーションの成功率も上がります。術後、安静が必要なため腰痛が起こることがあります。穿刺部を専用の器具を用いて静脈を縫合するため安静時間も短くてすみます。4時間後、止血されていれば歩くこともできます。さらに、定期的に点滴の痛み止めを使うことで痛みを和らげます。できるだけつらくないように安静...

心房細動の治療法 カテーテルアブレーション手術

手術と入院が必要ですが、心房細動の根治を目指す方法で効果が非常に高いです。 術前検査 左心房の左心耳という場所に血栓ができる可能性のある不整脈ですので、血栓がないことを造影CTや経食道心エコー検査(胃カメラみたいな検査)で確認します。経食道心エコー検査は脳梗塞の危険性が高い方、腎臓が悪いため造影CTが撮れない方にのみ行います。心エコー検査で心臓の大きさや動きも確認します。   手術...

心房細動の治療法 ツボ

近年、心房細動の抑制にツボが効果的だという報告があいついてでてきております。ツボ刺激の最大のメリットはいつでも手軽に行える点にあります。簡単でありながら、自律神経のバランスを整えることで心臓の興奮を抑えてくれる効果があります。 中国からの報告では、発作性心房細動患者さん80人をツボ刺激グループ40人、アミオダロン注射薬(一番強い心房細動を治す薬)グループ40人にわけて心房細動に対するツボとアミオダ...

心房細動の治療法 薬 レートコントロール

心房細動はそのままで脈拍数を遅くして、心房細動をわかりづらくする治療になります。レートコントロールの薬として、β遮断薬やジギタリス製剤、カルシウム拮抗薬が使われます。カテーテルアブレーションが普及する前に、薬によるリズムコントロールとレートコントロールどちらが優れているかを比べる論文が数多く発表されましたが、すべて脳梗塞発症率に差はなく、リズムコントロールのほうで副作用が多い傾向がみられました。心...

心房細動の治療法 薬 リズムコントロール

心房細動を洞調律(普通の脈)にしようとすることをリズムコントロールといいます。リズムコントロールを薬で行う際、投与するのが抗不整脈薬です。抗不整脈薬には、心房細動を起こりづらくし、発作の頻度を三分の一にしてくれる効果があります。しかし、発作性心房細動が持続性心房細動に進展するのを抑える効果はありません。また、持続性心房細動にはほとんど効果がありません。早く動こうとする心臓を動かさなくする作用がある...