不整脈・心房細動コラム

心房細動の治療法 薬 レートコントロール

心房細動はそのままで脈拍数を遅くして、心房細動をわかりづらくする治療になります。レートコントロールの薬として、β遮断薬やジギタリス製剤、カルシウム拮抗薬が使われます。カテーテルアブレーションが普及する前に、薬によるリズムコントロールとレートコントロールどちらが優れているかを比べる論文が数多く発表されましたが、すべて脳梗塞発症率に差はなく、リズムコントロールのほうで副作用が多い傾向がみられました。心房細動と付き合っていく治療になります。

(Am Heart J 2002; 143: 991-1001.)

ページ著者・監修者 院長 濵 義之

濵 義之

主な経歴

2003年山梨医科大学卒業。循環器科の中でも不整脈を専門とし、心房細動に対するアブレーション手術を得意とする。君津中央病院循環器内科の医長・部長などを経て2020年に幕張不整脈クリニック(千葉市花見川区)を開院。5000件程度のアブレーションに携わり、年間500件以上のアブレーション手術を行う。

資格

  • 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本内科学会 認定内科医