不整脈・心房細動コラム

フジテレビ めざまし8 取材協力 心房細動解説動画

パルスフィールドアブレーション後再発 2回目 77歳男性

他院にて発作性心房細動に対するアブレーションとしてパルスフィールドアブレーションによる肺静脈隔離を行いましたが、再発してしまったため当院にて2回目のカテーテルアブレーションを行いました。

1回目カテーテルアブレーション

パルスフィールドアブレーションによる肺静脈隔離を行いましたが、発作性心房細動で再発してしまいました。

2回目カテーテルアブレーション

肺静脈隔離はできておりました。

心房細動の原因として

1 肺静脈、2 上大静脈 3 左心房後壁 4 右心房後壁-中隔

が多いとされております。パルスフィールドアブレーションで行うことができるのは肺静脈隔離のみです。肺静脈隔離はできていての再発だったため上大静脈隔離、左心房後壁隔離、 右心房後壁-中隔に対する通電を行いました。高容量イソプロテレノール+ATP負荷を行っても心房細動にならない状態となったため手技を終了いたしました。

術後、1週間の心電図検査を行いましたが再発無く経過しており、抗凝固薬、抗不整脈薬も中止しております。

他院で1回目のカテーテルアブレーションを行い、2回目のカテーテルアブレーションを幕張不整脈クリニックで行った患者さんの1年後の成功率は86.6%です

他院でカテーテルアブレーションを行い再発してしまい、2回目のカテーテルアブレーションを幕張不整脈クリニックで行い、1年後のフォローが済んでいる患者さんは157名いらっしゃいます。

1年後に再発が認められたのは21名(13.4%)でした。すべての心房細動を治すことはできないため、治らないと判断した場合、カテーテルアブレーションをお断りすることもあります。

なぜ幕張不整脈クリニックでは1回目の治療から左心房後壁隔離まで行うのか?

私たちはイソプロテレノール負荷(不整脈を誘発する薬)ですべての心房細動の原因となる上室性期外収縮を出現させ、通電により完全に消失させることは難しいと考えております。

発作性心房細動に対するカテーテルアブレーション後、再発した症例に2回目の治療として

肺静脈隔離+上大静脈隔離+イソプロテレノール負荷(不整脈を誘発する薬)で出現した上室性期外収縮に対する通電を行う群

肺静脈隔離+左心房後壁隔離+上大静脈隔離+イソプロテレノール負荷(不整脈を誘発する薬)で出現した上室性期外収縮に対する通電を行う群

を調べ、学会発表したことがあります。結果、予防的に心房細動の好発部位である左心房後壁隔離を加えた群で2回目のカテーテルアブレーション後の再発率が低かったです。

2回目にやるならどうせなら1回目から行った方がいいのでは と思い当院では、1回目の治療から肺静脈隔離+左心房後壁隔離+上大静脈隔離を行っております。

 

幕張不整脈クリニックでは、2020年5月から2026年4月までに3615件(2025年661件 主に心房細動)のカテーテルアブレーションを行いました。2025年に発表された論文では、病院の手術件数が多いほど、また、術者の手術件数が多いほど手術の成功率は高くなり、合併症の発生率は低くなると報告されております。(原文)

 

唯一無二の心房細動診療

 

ページ監修者 長堀 亘

ページ監修者 長堀 亘

主な経歴

2001年京都大学医学部卒業 循環器科の中でも不整脈を専門とし、心房細動に対するアブレーション手術を得意とする。3000件以上のアブレーションに携わり、直近10年間の重大合併症発生率は0.1%以下。

資格・所属

  • 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本内科学会 総合内科専門医