心房細動を洞調律(普通の脈)にしようとすることをリズムコントロールといいます。リズムコントロールを薬で行う際、投与するのが抗不整脈薬です。抗不整脈薬には、心房細動を起こりづらくし、発作の頻度を三分の一にしてくれる効果があります。しかし、発作性心房細動が持続性心房細動に進展するのを抑える効果はありません。また、持続性心房細動にはほとんど効果がありません。早く動こうとする心臓を動かさなくする作用があるため、脈が遅い患者さんには投与できませんし、副作用が問題になることもあります。心房細動を完全に治してくれるわけではないため心房細動と付き合っていく治療になります。