他院にて3回長期持続性心房細動に対するアブレーションを行いましたが、持続性心房細動で再発してしまった患者さんです。4回目のカテーテルアブレーションは、躊躇しますが3回目のカテーテルアブレーションで左心房後壁隔離を行ったようですが、不完全におわっていたため左心房後壁隔離を仕上げることで治る可能性があると判断し、行うことにいたしました。
残念ながら再発してしまったため
2回目のカテーテルアブレーションでは肺静脈の再伝導に通電し、左心房天蓋部線状焼灼、上大静脈隔離を追加したようです。
それでも再発してしまったため
2回目までの肺静脈隔離で、肺静脈は隔離されていたようです。左心房後壁隔離を行おうとしましたが、完遂できずに終了したようです。
その後、持続性心房細動で再発してしまいました。
根治希望が強かったため当院にて4回目のカテーテルアブレーションを行うことになりました。
肺静脈隔離は奥の方ではできておりましたが、手前側には電位があったため肺静脈隔離の隔離ラインをひろげました。上大静脈隔離、三尖弁輪下大静脈間線状焼灼はできておりました。事前の情報通り、左心房後壁隔離はできておりませんでした。左心房下壁をだいぶ含むような大きめの左心房後壁隔離を作りました。通電後、左心房後壁から心房細動の原因となる刺激がでておりました。心房細動を誘発してもすぐに自然停止し、イソプロテレノール負荷(不整脈を誘発する薬)を行っても心房細動を起こすような上室性期外収縮はでなかったため手術を終了しております。約1年たちますが、再発なく経過しております。
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