不整脈・心房細動コラム

心房細動の治療法 ヨガ

 近年、心房細動の抑制にヨガが効果的だという報告がでてきております。発作性心房細動患者49人をヨガ前後でQOLスコア、心房細動の発作回数を比較したところ3か月間、週2回、1回1時間のヨガを行ったことでQOLスコアが上昇し、症候性心房細動および無症候性心房細動の回数が減少したのです。また、発作性心房細動患者80人を標準療法群40人、ヨガ群40人にわけQOL、血圧、脈拍数を検討したところヨガ群でQOLスコアが上昇し、脈拍数、収縮期血圧、拡張期血圧が低下したという報告もあります。

 ヨガを行うことで、抑うつ、不安が解消され発作性心房細動の頻度が減り、血圧、脈拍数が低下し、QOLが改善するようです。

(Eur J Cardiovasc Nurs. 2017 ;1:57-63.)

(J Am Coll Cardiol. 2013;61:1177-82.)

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ページ著者・監修者 院長 濵 義之

濵 義之

主な経歴

2003年山梨医科大学卒業。循環器科の中でも不整脈を専門とし、心房細動に対するアブレーション手術を得意とする。君津中央病院循環器内科の医長・部長などを経て2020年に幕張不整脈クリニック(千葉市花見川区)を開院。5000件程度のアブレーションに携わり、年間500件以上のアブレーション手術を行う。

資格

  • 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本内科学会 認定内科医