手術と入院が必要ですが、心房細動の根治を目指す方法で効果が非常に高いです。
左心房の左心耳という場所に血栓ができる可能性のある不整脈ですので、血栓がないことを造影CTや経食道心エコー検査(胃カメラみたいな検査)で確認します。経食道心エコー検査は脳梗塞の危険性が高い方、腎臓が悪いため造影CTが撮れない方にのみ行います。心エコー検査で心臓の大きさや動きも確認します。
心房細動は、心臓の左心房という部屋に入ってくる4本の肺静脈という血管から余計な刺激が発生することで起こります。カテーテルアブレーションは、左心房と肺静脈の間に電気を流しやけどをつくることで、肺静脈から発生する刺激を心房に伝わらなくする治療(肺静脈隔離)です。心臓の一部にやけどを作り、心房細動を根治する手術療法なのです。
右大腿静脈(右足付け根)から3本、治療用の管をいれます。右橈骨動脈(右手首)に血圧をモニターするための細い管を入れます。右心房から左心房に針を刺して穴をあけ、左心房に治療用のカテーテルを入れます。あけた穴はほとんどが自然に閉じます。一回の通電で3mm程度のやけどを呼吸や心拍で動いている心臓に隙間なく作っていかなければならないため、とても高度な技術が必要となります。
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