心房細動はそのままで脈拍数を遅くして、心房細動をわかりづらくする治療になります。レートコントロールの薬として、β遮断薬やジギタリス製剤、カルシウム拮抗薬が使われます。カテーテルアブレーションが普及する前に、薬によるリズムコントロールとレートコントロールどちらが優れているかを比べる論文が数多く発表されましたが、すべて脳梗塞発症率に差はなく、リズムコントロールのほうで副作用が多い傾向がみられました。心房細動と付き合っていく治療になります。
(Am Heart J 2002; 143: 991-1001.)