不整脈・心房細動コラム

術後の確認 1週間の心電図検査 心電図ホームモニタリング

 術後2ヵ月はやけどによる炎症で心房細動がでやすい状態ですが、その多くは時間の経過とともにでなくなります。心房細動がでやすいこの期間は抗不整脈薬(心房細動を抑える薬)を内服します。術後2か月の時点で心房細動だった場合、薬で寝ていただき電気ショックをかけ洞調律(規則正しい脈)に戻します。術後3ヵ月をすぎても心房細動がでる場合に再発と考え、2回目の治療を検討します。しかし、もともと無症状の方が多いため再発を見落としてしまうことがあります。1日だけホルター心電図をつけて調べている病院が多いですが、幕張不整脈クリニックでは1週間の心電図検査を定期的に行い、症状のない心房細動までもでなくなったか見落としをしないように徹底的に調べています。

 1週間と検査期間は長いですが、外来で行え、お風呂にも入れますし運動もできますので安心して日常生活を送ることが出来ます。従来の検査に比べ約3倍の確率で不整脈を捉えることができます。多くの患者様に対応するため60台の機器を保有しております。

心電図のホームモニタリングとは、apple watchやオムロン携帯型心電計といった携帯型心電計と携帯のアプリケーションで、心電図を自宅測定しクリニックへご報告いただける無料のサービスです。測定結果を当院で判読し、患者さんの状況を確認、メールやLine、電話で適切な対処法をお伝えすることで、アブレーション後の動悸に対する不安を減らすことに繋がります。また、抗凝固薬を止めやすくなり、金銭的な負担・出血のリスクを軽減させることにも繋がります。術後の生活は不安なものですが、このシステムを利用することで不安の軽減に繋がればと考えております。

動画「心房細動アブレーション手術後の不安を解消」

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フジテレビ「めざまし8」取材協力 心房細動解説動画

1000件連続重大合併症ゼロ カテーテルアブレーション合併症実績

カテーテルアブレーション実績  

難治性心房細動に対するアブレーション

 

ページ著者・監修者 院長 濵 義之

濵 義之

主な経歴

2003年山梨医科大学卒業。循環器科の中でも不整脈を専門とし、心房細動に対するアブレーション手術を得意とする。君津中央病院循環器内科の医長・部長などを経て2020年に幕張不整脈クリニック(千葉市花見川区)を開院。5000件程度のアブレーションに携わり、年間500件以上のアブレーション手術を行う。

資格

  • 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本内科学会 認定内科医