不整脈・心房細動コラム

フジテレビ めざまし8 取材協力 心房細動解説動画

心房細動 アブレーション 再発率 2020-2025年実績

心房細動カテーテルアブレーション1年後の再発率

幕張不整脈クリニックでは、開院した2020年5月から2026年4月までに3615件(2025年661件 主に心房細動)のカテーテルアブレーションを行いました。そのうち2020年5月から2025年4月までに全身麻酔下に心房細動カテーテルアブレーション(基本は肺静脈隔離、左心房後壁隔離、上大静脈隔離)を受けられた方の再発率を病態ごとにお示しいたします。当院では肺静脈以外の好発部位である左心房後壁、上大静脈も1回目から念のため治療しております。できるだけ痛みを感じないように、術前経食道心エコーはできるだけ行わず、術中は全身麻酔、術後安静時間も薬で眠っていただいております。術中の尿道バルーンも希望者のみに行っております。

再発した場合、2回目の治療は、患者さんごとに異なります。詳細はこちら

他院で心房細動に対するカテーテルアブレーションを行い再発してしまい、2回目以上のカテーテルアブレーションを当院で行い1年後のフォローが済んでいる患者さんは204名います。1年後の成功率は85.3%になります詳細はこちら

合併症に関して、直近2000件で処置が必要なカテーテルアブレーション合併症は0.1%以下になっております詳細はこちら

2025年に発表された論文では、病院の手術件数が多いほど、また、術者の手術件数が多いほど手術の成功率は高くなり、合併症の発生率は低くなると報告されております。(原文)

術後の確認として当院では、術後3ヶ月後、6ヶ月後に1週間の心電図検査を行い、1年後に24時間ホルター心電図を行っております。さらに、オムロンの心電計の購入をお勧めしており、購入された方には心電図ホームモニタリングで厳格なフォローを行っております。

携帯型心電計の普及により再発率は徐々に高くなってきております。再発リスクが高い方には、抗不整脈薬を投与しております。

発作性心房細動カテーテルアブレーションの再発率

2020年5月から2025年4月までに発作性心房細動(心房細動になったり戻ったりする状態)の患者さん1040名に1回目のカテーテルアブレーションを行い、1年後に再発が認められたのは、138名(13.3%)でした。

2回以内のカテーテルアブレーション治療後の再発は40名(3.8)でした。

厳格なフォローをしておりますが、捉えられていない発作性心房細動はあると思います。

~80代女性の体験談~ 手術中、術後の痛み・鍼治療・退院後のケア

動画「心房細動アブレーション手術後の不安を解消」

持続性および長期持続性心房細動カテーテルアブレーションの再発率(心房細動持続期間3年未満)

2020年5月から2025年4月までに持続性および長期持続性心房細動(心房細動持続期間3年未満)の患者さん638名に1回目のカテーテルアブレーションを行い、1年後に再発が認められたのは、111名(17.3)でした。

2回以内のカテーテルアブレーション治療後の再発は37名(5.8)でした。発作性心房細動での再発(たまに心房細動がおこる状態)が21名(3.3%)、持続性心房細動での再発(寝ても覚めても心房細動の状態)が16名(2.5%)でした。

厳格なフォローをしておりますが、捉えられていない発作性心房細動はあると思います。ただ、持続性心房細動での再発は必ず捉えられます。

2回以内のカテーテルアブレーション治療後、再発リスクの高い方には薬物療法も行い、

622名(97.5%)の方が、心房細動が続く状態から「全く出なくなった」もしくは、「たまに心房細動の状態になった」ということです

持続性心房細動より発作性心房細動のほうが脳梗塞などのリスクが低くなります。

長期持続性心房細動カテーテルアブレーションの再発率(持続期間3年以上)

2020年5月から2025年4月までに3年以上心房細動が持続する患者さん126名に1回目のカテーテルアブレーションを行い、1年後に再発が認められたのは、50名(39.7)でした。

2回以内のカテーテルアブレーション治療後の再発は20名(15.9)でした。発作性心房細動での再発(たまに心房細動がおこる状態)が4名(3.2%)、持続性心房細動での再発(寝ても覚めても心房細動の状態)が16名(12.7%)でした。

厳格なフォローをしておりますが、捉えられていない発作性心房細動はあると思います。ただ、持続性心房細動での再発は必ず捉えられます。

2回以内のカテーテルアブレーション治療後、再発リスクの高い方には薬物療法も行い、

110名(87.3%)の方が、心房細動が続く状態から「全く出なくなった」もしくは、「たまに心房細動の状態になった」ということです

持続性心房細動より発作性心房細動のほうが脳梗塞などのリスクが低くなります。

左心房拡大(50mm以上)を認める持続性および長期持続性心房細動に対するカテーテルアブレーションの再発率

2020年5月から2025年4月までに左房径50mm以上の1週間以上心房細動が持続する患者さん59名に1回目のカテーテルアブレーションを行い、1年後に再発が認められたのは、17名(28.8%)でした。

2回以内のカテーテルアブレーション治療後の再発は8名(13.6)でした。発作性心房細動での再発(たまに心房細動がおこる状態)が3名(5.1%)、持続性心房細動での再発(寝ても覚めても心房細動の状態)が5名(8.5%)でした。

厳格なフォローをしておりますが、捉えられていない発作性心房細動はあると思います。ただ、持続性心房細動での再発は必ず捉えられます。

2回以内のカテーテルアブレーション治療後、再発リスクの高い方には薬物療法も行い、

54名(91.5%)の方が、心房細動が続く状態から「全く出なくなった」もしくは、「たまに心房細動の状態になった」ということです

持続性心房細動より発作性心房細動のほうが脳梗塞などのリスクが低くなります。

上記のように左心房拡大を認める方、心房細動の持続期間が長い方は再発率が高めです。

左心房が大きい方、長期持続性心房細動の方は治りそうと判断した方のみにカテーテルアブレーションを行っております。

すべての心房細動を治すことはできないため治らないと判断した場合、カテーテルアブレーションをお断りすることもあります。

 

カテーテルアブレーション合併症発生率2020-2026年実績

心房細動カテーテルアブレーション手術~80代女性の体験談~ 手術中、術後の痛み・鍼治療・退院後のケア

ページ著者・監修者 院長 濵 義之

濵 義之

主な経歴

2003年山梨医科大学卒業。循環器科の中でも不整脈を専門とし、心房細動に対するアブレーション手術を得意とする。君津中央病院循環器内科の医長・部長などを経て2020年に幕張不整脈クリニック(千葉市花見川区)を開院。6000件程度のアブレーションに携わり、年間600件以上のアブレーション手術を行う。

資格

  • 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本内科学会 認定内科医