不整脈・心房細動コラム

心房細動の治療法 薬 リズムコントロール

心房細動を洞調律(普通の脈)にしようとすることをリズムコントロールといいます。リズムコントロールを薬で行う際、投与するのが抗不整脈薬です。抗不整脈薬には、心房細動を起こりづらくし、発作の頻度を三分の一にしてくれる効果があります。しかし、発作性心房細動が持続性心房細動に進展するのを抑える効果はありません。また、持続性心房細動にはほとんど効果がありません。早く動こうとする心臓を動かさなくする作用がある...

心房細動の治療法 抗凝固薬(血液を固まりづらくする薬)

心房細動で一番困るのは脳梗塞です。心房細動による脳梗塞は、その他の原因による脳梗塞に比べ重症になることが知られています。脳梗塞の危険性が高い方は、脳梗塞を予防するため、血液を固まりづらくする抗凝固薬の内服が必要です。下記のいずれかに該当すると脳梗塞の危険性がたかまっているため、抗凝固薬の内服を検討したほうがいいとされております。 65歳以上 高血圧 心不全 糖尿病 脳梗塞、一過性脳虚血発作の既往 ...

心房細動の分類

心房細動は持続期間によって分類されています。   発作性心房細動 1週間以内に自然に止まる 持続性心房細動 1週間以上持続する  電気ショックをかけなければ止まらない  長期持続性心房細動 1年以上持続する   発作性心房細動、持続性心房細動(心房細動はとまる状態)から長期持続性心房細動(心房細動がずっと持続する状態)へ年間5.5%の確率で進行します。抗不整...

心房細動になって困ること

約70%の方は無症状で、直ちに命を奪う病気ではありませんが、いろいろな病気の原因になるため 何らかの治療をしたほうが良いと考えられています。心房細動が原因になる主な病気をあげてみましょう。 脳梗塞 ・・・ 血液がよどみやすくなるため、血栓ができやすくなり危険度が約5倍に増加します。 心不全 ・・・ 脈が不自然に速くなるため心臓が疲れてしまい、危険度が約4倍に増加します。 認知症 ・・・ 小さな血栓...

心房細動とは

 心臓は1分間に60~100回くらいの割合で、規則正しいリズムを刻んでおり、これを洞調律といいます。これが余計な刺激などで乱れた状態を不整脈といい、そのなかでも一番多いのが「心房細動」です。原因の多くは加齢で、70歳以上の約5%の方が心房細動だといわれています。心房が1分間に300~600回もふるえるため、結果として脈がてんでバラバラになり、不自然に脈が速くなることが多いです。動悸、息切れ、失神、...
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